LUMIX G9がファームアップで動画記録性能が大幅に強化され、4K30P 4:2:2 10bitの内部記録が出来るようになりました。
また、有料のアップグレードキー「DMW-SFU1」を購入することで、V-LogL撮影と波形モニター表示が出来るようにもなりました。
動画メインのボクはこのアプデには歓喜しましたよ!
早速DMW-SFU1を購入してアップグレードした流れを紹介します。
LUMIX G9のアップグレードキー「DMW-SFU1」で 問題なくV-LogLで撮影出来るようになりました。
ファームアップ公開時には売り切れで買えず、ようやくこれからG9のLog撮影に取り組めそうです。
やった!#G9 #LUMIXG9 #DMWSFU1 pic.twitter.com/UrHgSBz1Se— おーとふぉーかす@ブログと動画編集でメシを食う (@sonycameralove) April 10, 2020
やり方はとっても簡単ですぐに使えるようになりましたよ
あわせてV-LogLビューアシストや波形モニター表示もレビューしてみるので読んでみてください。
2019年11月に公開されたG9 Proのファームアップの発表で、G9の動画性能がアップしました。
動画機能強化
・4K30p 4:2:2 10bitの内部記録ができるようになりました。
・4K60p 4:2:2 10bitのHDMIスルー出力ができるようになりました。
・「輝度レベル設定」の設定値を追加しました。
・VFR機能に対応しました。
・HDR動画機能に対応しました。
・別売アクセサリー「DMW-SFU1」によるV-LogL撮影および波形モニター(WFM)表示に対応しました。
G9は4K撮影に対応していましたが、10bit 4:2:2の高画質の撮影機能は備わっておりませんでした。
GH5・GH5Sと比べると動画性能ではちょっと見劣りしていたんですよね。
ところが今回のファームウェアアップデートで、別売りのアップグレードキー「DMW-SFU1」を使えばV-LogL撮影と波形モニターが使えるようになっています。
ファームアップ発表当初はアップグレードキーが品薄状態になっていましたよ
DMW-SFU1はPanasonicのオンラインストアでも購入でき、価格は11,000円(税込)。
アップグレードキーは郵送で送料もかかります。
ダウンロードで購入出来れば良いのですが、仕方がありません。
家電通販サイトでは9,500円前後(2020年4月時点)となっており、ボクはその中でも最安値で2,000円程安いAmazonで購入しました。
Amazon販売・Amazon発送です。
商品名にGH4としか書いていないのでちょっと不安だったけど、使ってみて問題ありませんでしたよ。
簡易包装のDMW-SFU1を開封してみました!
中に入っていたのは取扱説明書と黒い袋に包まれたアップブレードキーです。
袋の中には台紙に張り付けられたキーコードの用紙です。
なんてシンプル.. まーまーいい値段するのに..
DMW-SFU1でアップグレードを実行する前に、ファームウェアを確認します。
G9ボディのファームウェアはVer.2.0以上が対応するので念のために確認します。
【セットアップ】⇒バージョン表示 で確認
アップグレードはSDカードとネット接続したパソコンが必要です。
自分のカメラのシリアル番号ファイルをSDカードに出力して、LUMIX公式の発行サイトにアップロードします。
郵送で届いたキーコードを上の発行サイトで入力するとアクティベーションファイルがダウンロードできます。
アクティベーションファイルをカメラで実行することでV-LogLとその他の機能が使用できるようになります。
【セットアップ】⇒【アクティベーション】
【アクティベーション】⇒【シリアル番号出力】
スロット1に入れたSDカードにシリアル番号(SERIAL.LIST)が保存されます。
パソコンでSDカードを読み込みます。
「ACTV」フォルダにSERIAL.LISTがあります。
SERIAL.LSTをPanasonicのアップロードページで送信します。
キーコードを入力できるページに移動するので、郵送で届いたキーコードを入力します。
キーコードを入力すると、アクティベーションコード(ACTIVE.LST)を入手できるページに移動します。
通常はメモリーカードのACTVフォルダに保存されるようですが、Google Chromeではパソコンにダウンロードされました。
ブラウザによって異なるみたいです。
自分でSDカード内のACTVフォルダにACTIVE.LSTを移動します。
カメラのセットアップ⇒アクティベーションから「アクティベーション読込」を選んで読み込みます。
すると無事に機能が有効化されました。
カメラの電源を入れ直します。
G9のフォトスタイル選択画面を見ると「V-LogL」が追加されました!やった!
V-LogLに設定したら色が抜けたような(眠たい)映像がモニターに表示されます。
G9は液晶モニターも見やすい上にマニュアルフォーカス時にピント部分がピクチャーインピクチャーで拡大されます。
ソニーのS-Logに比べると、ピントの山は分かりやすくて、このままでも撮影出来ないこともなさそうですが。
DMW-SFU1のアップグレードではLog撮影を補助する機能も搭載されます。
それがV-LogLビューアシストです。
早速V-LogLビューアシストを使ってみましょう。
【カスタム】⇒【モニター表示】を選択
V-LogLビューアシストを探し選択します。
LUT(LookUpTable)選択でVlog_709を選択し、LUTモニター表示をONにします。
そうすると液晶モニターの画面中央にMON LUTと表示されればOKです。
液晶モニターにはV-LogLに設定する前の標準的な色がついた映像が表示されます。
このほうがピントも分かりやすく撮影に影響しませんよね。
注意したいのはV-LogLビューアシストを使って撮影しても、SDカードに保存される映像はV-LogLの眠い色の映像になります。
次に撮影する時に意図せずV-LogLで撮影しないように気を付けましょう。
LUT表示はHDMI出力先のモニターにも設定することができます。
LUMIX G9では
【動画】⇒【撮影時HDMI出力】⇒【LUT HDMI 表示】
を選択します。
V-LogLは12ストップの広いダイナミックレンジとなり、撮った映像の階調表現が広がります。
だけど極端に露出をオーバーしてしまうとカラーグレーディングでも回復できません。
こんな時に役に立つのが波形モニターです。
波形モニターの表示は
【クリエイティブ動画】⇒【WFM表示】⇒ON
で表示されます。
V-LogL撮影中に波形モニターを使うことで明るさの度合いを視覚化できます。
波形が極端に波形モニターの天井や底に張りつかないように露出を調整して撮影することで、白飛びや黒つぶれを抑えることができます。
波形モニターの表示位置は上下左右移動できますよ。
こんな感じです!
G9はオートフォーカス性能も向上しており、GH5よりもAF性能が高いです。(2020年4月時点)
オートフォーカス性能の向上
・AFモードに「動物認識」を追加しました。
・自動認識AFにおける主要被写体をジョイスティックのプッシュ操作で切り替え可能になりました。
・AF-ON時の近距離の被写体を優先して合焦する「AF-ON:近側」、遠距離の被写体を優先して合焦する「AF-ON:遠側」機能を追加しました。
・AF設定時において、ピーキング機能が使用できるようになりました。
・クリエイティブ動画モード設定時または[記録枠表示]が「動画」に設定時に、ライブビュー時からのAF連続動作が可能になりました。
G9をアップグレードしてV-LogLの表示をすると改めて使いやすさを実感。
マニュアルフォーカス時にピクチャーインピクチャーで拡大するのは本当にイイ機能だ。
LUTアシスト表示しなくてもピント合わせれそう。
これSONY機にも付いてくれないかな.. pic.twitter.com/Aq7AXrmDTb— おーとふぉーかす@ブログと動画編集でメシを食う (@sonycameralove) April 10, 2020
レンズキットで20万円を切る価格となったG9。
4K30P 10bit撮影の機能が追加したことで、間違いなくこの記事を書いている時点でのコスパ最強の動画用一眼カメラです。
フルサイズ一眼を使っている方にもサブ機としてぜひオススメしたい素晴らしいカメラですよ。
「MW-SFU1」でG9がプロ仕様のカメラに生まれ変わります。
撮影仕事でG9を使う方には必須のソフトウェアです。