LEICA VARIO-ELMARIT 8-18mmを買うべきか検証してみたよ。

※2024年3月に更新しました。 また本ページにはプロモーションが含まれています

 

マイクロフォーサーズで人気のレンズにLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.があります。

 

標準ズームレンズで撮影していると次に欲しくなるレンズは望遠レンズか広角レンズですよね!

 

僕は動画撮影でもよく使うので、まずは広角ズームレンズを狙っています。

 

広角レンズがあれば、狭い部屋の中でも撮影できるし、ジンバル撮影にも使えるので便利!

 

 

買う前に一度どんなレンズなのか試しに使ってみたい!

 

ってことでPanasonicのカメラが展示しているLUMIX OSAKAでLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.を借りて使ってみることにしました。

 

結論を先に言うと

 

 

高級感のあるフォーカス・ズームリング
歪みはあるものの、ソフトウェアで歪みは解消される
ジンバル乗せても軽いので運用しやすい

 

といった感じです。

 

自分の求めている性能をすべてカバーしているので買う決心がつきました。

 

新品で購入すると10万円以上するレンズですが、中古の玉数が増えているレンズなので安く手にすることも出来なくはありません。

 

 

このエントリーではLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.を実際に使ってみて分かった長所と短所を、私の作例も紹介しながら解説していきます。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.の長所

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.(フードなし)カメラ本体につけてもコンパクト

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.を使ってみてものすごくイイと思ったのは以下の3つのポイントです。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmの長所
1.写りがイイ!噂通りの描写力の高さ
2.35mm判換算16mmの超広角ズームはダイナミック
3.コントラストがパキッとした画像が撮れる

 

写りがイイ!噂通りの描写力の高さ

焦点距離:8mm 絞り:4.0 シャッター速度:1/500 ISO:100 拡大写真

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.はその名の通り、LEICAの高い基準を満たしたレンズです。

 

ミクロの段階までこだわって製造された非球面レンズが使われているそうで、PanasonicのLUMIX Gシリーズのレンズでは得られないほどの解像力と明るさを実現しています。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.

LUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.

 

マイクロフォーサーズ対応の広角レンズにはこのレンズのほかにもLUMIX G VARIO 7-14mm / F4.0 ASPH.がありますが、描写力ではダンゼンLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.のほうが上。

 

Panasonicのスタッフさんのお話では、7mmの焦点距離が不要ならLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.を買ったほうが良いとのことです。

 

同じマイクロフォーサーズのオリンパスから広角レンズを選ぶという方法もありますが、カメラとの相性や動画性能を考えるとLEICAのほうに魅力を感じます。

 

超広角ズーム

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.はズーム時にレンズが前に繰り出さないインナーズーム機構です

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.は35mm判換算で16mmから36mmまでの広角撮影が可能なレンズとなっています。

 

一般的に広角ズームレンズは広角端の撮影(焦点距離16mm以下)では歪みが酷くなることが多いです。

 

これまで使ってきたソニーのミラーレス一眼 α6500とSEL1018(E10-18mm F4 OSS)では広角時の歪みが大きいので少しズームにして歪みを軽減していました。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.も広角で樽型の歪みがあります。

 

ですが、ボディ内のレンズプロファイル補正で補正されるため、出力される画像を見るとほとんど気になりませんでした。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm(edit)

 

だから広角でよくある歪曲収差が無くて、すっきりした画像になります。

 

スマートフォンやコンパクトデジタルカメラとは一線を画すこの広角の画像は圧巻です。

 

一回このレンズで撮影すると、風景や建物は広角レンズ以外で撮る気がなくなってしまうほどです。

 

 

特に風景画を撮ったときの遠近感や臨場感は素晴らしいと思いましたよ

 

コントラストがパキッとした画像が撮れる

独自技術のコーティングで逆光に強いLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.はナノサーフェスコーティングという独自技術によって、コントラストの高い写真を撮ることができるようになっているそうです。

 

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm(edit)

 

 

逆光で撮影をするとフレアやゴーストが出やすいのですが、LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPHでは逆光時の撮影でもクリアな描写力です。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.の短所

 

私がLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.を使ってみて気になったこのレンズの短所を挙げてみます。

 

数日使っただけで文句をつけるのもアレですが(汗)

 

 

気になったのだから仕方がない!

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmの短所
値段がちょっと高い
手ぶれ補正がない

 

それぞれのデメリットについて説明していきます。

 

値段がちょっと高い

 

マイクロフォーサーズのレンズはセンサーサイズが小さいこともあって軽量コンパクト。

 

そしてなんといっても一番の魅力はフルサイズに比べてレンズが安いことです。

 

ところがLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.は10万円を超える価格。

 

うーん。気軽に買うレンズとは言えませんよね。

 

ライカレンズだから仕方がないとはいえ、5~10万円以内に抑えてほしかったデス。

 

手ぶれ補正がない

 

無いんですよね、手ぶれ補正が。
あると便利な機能がこのレンズには付いていないんです。

 

Panasonicのカメラはボディ側に強力な手ブレ補正を備えているので問題ないと言えば問題ないのですが..

 

10万円以上するレンズなだけに、写り以外の機能も追求してほしかったですね。

 

(写りを追求しただけに手振れ補正なしにしたのかもしれませんがw)

 

とは言え、広角がメインのズームレンズは手ブレ補正がないレンズが多いのが一般的です。

 

マイクロフォーサーズの広角レンズ性能比較
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm LUMIX G VARIO 7-14mm M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
焦点距離 8-18mm 7-14mm 7-14mm 9-18mm
レンズ構成 10群15枚 12群16枚 11群14枚 8群12枚
開放絞り F2.8~4.0 F4.0 F2.8

広角F4.0
望遠F5.6

最小絞り値 F22 F22 F22 F22
絞り羽根 7枚 7枚 7枚 7枚
最短撮影距離 0.23m 0.25m 0.2m 0.25m

最大撮影倍率
(35mm換算)

0.12倍
(0.24倍)

0.08倍
(0.16倍)

0.12倍
(0.24倍)

0.1倍
(0.2倍)

手振れ補正 なし なし なし なし
防塵防滴 非対応 非対応
重さ 315g 300g 534g 155g
価格 10.2~12.8万円 7~9.5万円 14.5~16.2万円 5.3~6.4万円

 

写真がメインの方は手振れ補正がない点を問題視する必要はないと思います。

 

レンズの基本性能とスペックが高いので、両手できちんとホールドすれば良い写真が撮れますよ。

 

このレンズと同等クラスと考えられるM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROはさらにお値段が高いことを考えると実はお買い得なレンズかもしれません。

 

操作性や携帯性も高く、防塵防滴で得られる画質の高さを考えると、お値段の価値は十分にあると言えます。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.の操作性について

コンパクトなLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mmはとてもコンパクトなレンズで、LUMIX G9に使う場合にはレンズが前重にならず非常にバランスが良いです。

 

もちろんカメラのボディにもよりますけど、ボディのサイズがあまり小さくなければ、自然な感じでレンズも一緒にホールドできます。

 

レンズフードはしっかりと固定できる構造で、しかも取り外しやすいです。

 

NDフィルターを取り付けたLEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm

 

広角レンズは逆光が天敵で、レンズフードは重要ですが、PLフィルターやNDフィルターを取り付ける際はすぐに取り外せるほうが良いですよね。

 

ステップアップリングを何重にもつけてNDフィルターを装着

 

一つ驚いたのは、今回レンタルのためちょうどよいステップアップリングが見つからず、手持ちのステップアップリングを3枚重ねた上に82mmのNDフィルタを装着しました。

 

こういう無茶をした場合、ケラレが発生することが多いのですが、LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mmではケラレが発生しませんでした。

 

また、このレンズはズーム操作時にレンズが前に繰り出すことがないので、ジンバルのバランスを一貫して崩すことなく撮影できるのが大きなメリットだと思いましたよ。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mmの評価ポイント

小型のレンズでLUMIX G9につけるとバランスが良い

 

外観・質感

 

焦点距離や超広角レンズというスペックを考えると外観はかなり小さいなと感じます。

 

広角レンズはレンズ径が大きいものが多く、ズームレンズとなると重量がそこそこある印象ですが、このレンズはかなり軽いですね。

 

さすがマイクロフォーサーズ!広角レンズも軽量・コンパクトです。

 

そして小さいながらも金属ボディになっていて、フォーカス・ズームリングも頑丈で質感が高いです。

 

 

焦点距離を変えるためにズームリングを動かしても、レンズが前に出てこないのもいい感じ。

 

見た目のシャープさが損なわれないので、スタイリッシュに撮影ができちゃいます。

 

ホコリがレンズに入りにくいというメリットもあるでしょう。

 

 

焦点距離の文字は彫り加工になってカッコイイ。

 

金属マウント部分もしっかり締まって安定感があります。

 

逆光耐性

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mmは逆光撮影だけでなく、暗所でのゴーストも発生しない高い描写力が魅力です。

 

このため撮影条件にシビアにならなくて良いのも頼もしいレンズですね。

 

広角 望遠

F2.8 画像拡大

F4 画像拡大

F8 画像拡大

F8 画像拡大

 

EDレンズが3枚搭載され、非球面レンズは4枚の構成です。

 

独自の技術であるナノサーフェスコーティングも威力を発揮しているので、逆光でもしっかり描写力をキープしてくれます。

 

あえて逆光の条件で接写撮影をしてみても、キレイにコントラストが出ている写真が撮れちゃいます。

 

逆光耐性はLEICA12-60mmよりも断然良いですね。

 

解像感

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mmの解像感はこれまでのマイクロフォーサーズレンズやAPS-C用の広角レンズと比べても格段に進歩していると感じました。

 

フルサイズの大三元広角レンズ並!とまではいかないまでも、周辺光量落ちは抑えられて十分な解像力です。

 

 

広角 望遠

F2.8 画像拡大

F2.8

F4 画像拡大

F4 画像拡大

F8 画像拡大

F8 画像拡大

F16 画像拡大

F16 画像拡大

 

他のレビューを見ると望遠側で中央の解像力はやや落ちると言われていますが、私は全く気にならないです。

 

少しだけ絞りこむことでシャープになるし、レンズの基本性能の高さを感じます。

 

広角レンズでF2.8に設定できるのは高級レンズならではの魅力デス。

 

ボケ味

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mmでボケ味を楽しむ方は少ないと思いますが、F2.8で近接撮影すればボケ味は多少出ます。

 

焦点距離:8mm 絞り:6.3 シャッター速度:1/400 ISO:100 拡大写真

 

絞り開放で撮影をすると、前ボケと後ボケを上手く出すことも可能です。

 

18mm側ならきっちりとボケが出て、奥行きのある写真や被写体の立体感を出せます。

 

ただし短焦点レンズのようなボケ味はでません。

 

被写体をナチュラルに際立たせたいときにはこのレンズがピッタリです。

 

携帯性

 

携帯性は抜群です。高評価をあげたいですね。

 

重さはたったの315グラムしか無いから、持ち運びがとても楽ちんです。

 

超広角でたくさんのレンズを内蔵しているのに、この軽さは驚異的です。

 

 

その上、防塵防滴仕様なので、ハードなシーンでもガンガン使えちゃいます。

 

利用シーンを選ばずに写真や動画撮影ができるのは助かりますよね。

 

ジンバル撮影でマイクロフォーサーズのカメラを使いたい方は必須のレンズだと思いますよ。

 

小型でカメラバッグにも収納しやすいですね。

 

お買い得感

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.は、ねじ込み式のフィルターを付けられる点が気に入っているポイントです。

 

広角レンズはレンズ表面が前に突き出てフィルターが付けられないレンズが多いです。

 

このレンズはデメキン仕様になっておらず、フィルター装着は問題なし。

 

高画質なのにコンパクトで、携帯性が高い点を考えると十分にお買い得なレンズです。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.のレビュー まとめ

 

こんな感じです!

 

マイクロフォーサーズのシステムは計量・小型なので、ボクは屋内メインで使っています。

 

 

小型の卓上三脚や、マイクスタンドに装着してもバランスが崩れないので、ユーチューバーに人気の理由が分かります。

 

LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.を使うことでLUMIX G9の撮影の幅がさらに広がりそうです。

 

将来的にはBmpcc4Kも手に入れる予定なので、長く使えるはず。

 

予算の厳しい方は中古を選べば10万円以内に収まりますよ。

 

私も買います!おススメです。